2026/06/17
米粉パンの、自然解凍でも焼きたての美味しさを維持
#アグリフード
#食料保存
グルテンフリーで誰もが安心して食べられる米粉パン 。その美味しさを全国へ届ける流通拡大において、冷凍配送時の品質劣化と高コストな製造設備が大きな壁となっていました。
TENKODOは、米粉パンの製造販売企業との協業トライにおいて、エネルギー自律型スマート素材「etell earth®」の冷凍プレートを活用。高額な急速冷凍機を導入することなく、通常の緩慢冷凍下でも劣化を抑制し、「自然解凍だけで焼きたての美味しさを維持する」高品質な配送モデルを構築しました。
設備投資と凍結フローの課題
誰でも安心して食べられる米粉パンの販売を広げていくにあたり、製造現場では流通に向けた設備コストが大きなハードルとなっていました。
急速冷凍機導入による高コスト:通常の冷凍流通において製品品質を保つためには、高額な急速冷凍機の調達が必要となりますが、これが事業拡大を進めるにあたってコスト面・生産性での重大な課題となっていました。
複雑な製造ラインの制約:従来の急速冷凍を用いるラインでは、「焼成 → 急速凍結 → 包装 → 箱詰め」というフローになり、凍結後に包装を行う手間の壁や効率性の問題が存在していました。
etell earth® プレートが実現する「包装後・緩慢冷凍」の独自プロセス
私たちは、高コストな急速冷凍機に依存しない配送モデルを検証するため、etell earth® 技術を用いた冷凍プレートを活用した新たな製造フローを導入しました。
緩慢冷凍下での劣化抑制:特殊プレートから供給される電子の働きにより、高額な設備を使わず一般的な冷凍庫(緩慢冷凍設備)を用いた場合でも、パンの劣化を最小限に抑制します。
「包装・箱詰め後」の冷凍ライン:新たなフローでは「焼成 → 包装 → 箱詰め → 冷凍」というプロセスを確立。焼き上げたパンを包装・箱詰めした後に、通常の冷凍設備へ入れるだけの、極めてシンプルかつ効率的な製造ラインを実現しました。
実証された品質維持とコスト・生産効率
米粉パンの製造販売企業との協業トライにおける詳細な検証により、無理のない事実ベースとして以下の確かな成果が確認されました。
自然解凍で焼きたての風味を維持:高額な急速冷凍機を使用しない緩慢冷凍プロセスでありながら、劣化を抑制し、「自然解凍するだけで、まるで焼きたてのような美味しさ」を維持できることが実証されました。
初期コストおよび運用コスト(電気代)の大幅な削減:急速冷凍機の調達が不要となったことで、設備導入にかかる初期投資コストを大幅に低減。さらに、通常の冷凍設備のみで運用できるため、日々の電気代コストも大きく削減することに成功しました。
生産効率の向上:包装・箱詰めをすべて済ませてからまとめて冷凍庫へ投入できるフローへと変わったことで、製造現場における作業効率と生産効率の双方が向上しました。
食品製造・流通におけるコストの壁を打破する
本プロジェクトの協業トライによって得られた成果は、etell earth® 技術が、高コストな機械設備に頼ることなく、食品の高品質な配送モデルを低コストで構築できる可能性を証明しました。
今後は、米粉パンをはじめとするベーカリー領域だけでなく、洋菓子や和菓子、惣菜、お弁当といった、コールドチェーンの設備投資コストに課題を抱えるあらゆる食品製造・流通分野へこの冷凍プレート技術を展開。初期投資や電気代の負担を大幅に抑えつつ、出来たての美味しさを世界中に届けられる、地球環境にも経営にも優しい次世代のコールドチェーンインフラとして、パートナー企業との社会実装を推進してまいります。
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